にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

死生学・悲嘆のプロセス

もうすぐ3・11がやって来ようとしています。
被害に遭った方にとっては1年では心も癒せないでしょう。
時間が解決してくれることばかりではないでしょうから。

直接被害に遭っていない私も色々考えさせられる1年でした。
気にかかるのは子ども達の将来のことです。
(福島第一原発の放射線の影響は全世界に及んでいます。
 特に成長期の子ども達にはこの先どういう影響があるか?
 しっかりと見極め、この国の進み方を見ていきましょう)

さて、多くの方が未だ癒せぬ悲しみの中におられると思います。
悲しみを共有することも共感することも自分の経験と想像力の
範囲でしか出来ませんが、福祉介護の専門職であれば、知っておく
べき知識があると思います。

死生学のアルフォンス・デーケン先生の著書の中で、「悲嘆のプロセス」
が12段階ある。喪失体験とそれに伴う悲嘆のプロセスも人によって
様々でしょうが、そこにはある程度まで共通するパターンが見られると
言われています。(もしかしたら以前紹介したかもしれませんけど)

単純に12段階を経ていくわけでなく、行きつ戻りつ、あるいは一つの段階を
越えられない状態であったりするでしょう。ただ専門職として、この「悲嘆の
プロセス」を知った上で関わりを持った方が、その人の立ち直りに目が向けら
れたり、混乱を受け止められるのではないでしょうか。


「悲嘆のプロセス」12段階
1:精神的打撃と麻痺状態

2:否認
  理性が「死」や「悲劇」という現実を拒否

3:パニック
  集中力が失われて、日常生活にも対応しがたくなる

4:怒りと不当感
  不当な苦しみを負わされた激しい怒りの感情
  外部に発散されず内攻すると心身に深刻な打撃を与える

5:敵意とうらみ(ルサンチマン)
  時として、目の前の人や関係者に向けられる場合がある

6:罪の意識
  原因は他にあったとしても自分を責めてしまう

7:空想形成・幻想
  受け止めきれない悲しみと心のバランスを取ろうとして
  現実から逃避する

8:孤独感と抑鬱(よくうつ)

9:精神的混乱と無関心(アパシー)

10:あきらめ・受容

11:新しい希望―ユーモアと笑いの再発見

12:立ち直りの段階―新しいアイデンティティの誕生

アルフォンス・デーケン先生は「ユーモア」や「笑い」を
重視しています。ご自身も第2次世界大戦下のユダヤ人収容所の
悲劇を経験され、多くの悲しみを体験されています。
その上でユーモアや笑いが大切なのだと言われているのです。
先生は言います。
・ユーモアは心と心のふれあいから生まれる。相手に対する
 愛と思いやりがユーモアの原点。
・ユーモア感覚を育てるためには、広い視野と心のゆとりが必要。
・ユーモアは貴重なコミュニケーションの手段となる。
そして、ドイツの一番有名なユーモアの定義を上げています。
「ユーモアとは【にもかかわらず】笑うことである」
これは、自分に「今苦しんでいる。」にもかかわらず、相手に対する
思いやりとして笑顔をしめす。これが真に深みのあるユーモアであると。

ただ、悲しみの最中に無理して笑えといっているわけではありません。
悲しい時はしっかり悲しんだほうが、悲しみを我慢した方より
立ち直りが出来ている。と統計も紹介されていました。
私たちが、悲しみに暮れ混乱のなかにいる人を目の前にした時、
こういう知識を知った上で対応した方がよいと思うのです。
この12段階にある人の状態を否定することはできません。むしろ
その時の気持ちを尊重しなければいけないでしょう。その上で
どう向き合っていくかが専門職ではなかろうか?と思うのです。

実行することは難しいです。失敗もあります。でも失敗を避け
そこから逃げるより、その人と向き合った方が、後々その人の
ためになるのではないか。関わった分、なにか残るのではないか。
そう思います。

覚悟して失敗する勇気を持ちましょう。経験者より
スポンサーサイト
[ 2012/02/18 11:51 ] 死生観 | TB(1) | CM(0)





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。