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介護技術はテクニックじゃない、生活そのものを支えるものだ。

一昨夜、恒例の真夜中の研究会(笑)を敢行しました。
大渕哲也先生との意見交換、そして田中義行師匠の
アドバイス(以下の7点)を頂き、照らし合わせな
がら介護技術の検証を行いました。

①介護技術の位置づけ

②人間の解剖・生理学だけでは見えないものを出来る
 限り理解すること

③見えないものがたくさんある中で、表面的なもの
 だけで判断していないか?

④適切な評価をできたうえでの「相手に合わせる」
 なのか?

⑤「動きたくなる」「動ける」ための準備がちゃんと
 行えているのか?

⑥判断基準は何?

⑦予後予測。


ちょうど、最近腰を痛めた同僚に「負担をかけない
介助方法」をレクチャーする約束をしていたので、
彼に注意点を説明しながら「介助方法」だけでなく
その背景を考えてみたのです。

内容は以下の5つのケースで行いました。
・「四つに組まない」立ち上がりの介助(下記に補足記事あり)
・トイレ誘導、
・低床ソファーの立ち上がり介助、
・大柄な人や弛緩した人対象の一人での体位交換、
・ベッド柵が抜けない時のおむつ交換の姿勢、
 対象となるご利用者さんに実演しながらのレクチャーを
 行いました。
(寝る前の移乗や、ナースコールで呼ばれた時、定時の体位
 交換時などで行いました)

立ち上がり介助を例に取り、検証できたこと、
そして推測できる良い効果を述べてみます。

・ナースコールを押す心境(寂しさなど)から行動の支援
 (トイレ誘導など)を考えて、優しい声かけを行ってみる。

・立ち上がりが全介助に近い形からご利用者の残存能力を
 生かした介助が、ご利用者と介助者の双方に良い影響を
 与える。介助者も楽に介助できるから対応に余裕ができる
 (頻回のナースコールにも優しく対応しやすくなる)
 上記の「優しい声かけ」につながってくる。

・全介助と一部介助の移乗で、ご利用者の心理的負担・身体
 的負担も軽減しているのではないか。
(偶然かどうかわからないが、今回、夜勤入りから負担の少
 ない移乗介助を行ってみて、ナースコールが激減し睡眠時
 間が長かった。離床~立ち上がりの痛みがなかったのと、
 余裕を持った対応でご利用者が安心されたのか?)

・一部介助の介助度合いの分析評価を、図表の「立ち上がり
 のチェックポイント」を使い説明する。どこまでの動きを
 対象のご利用者ができるか明確にできた。
 誰でも出来る再現性の高い動作評価の可能性を感じた。

・動作分析・評価ができたことで、立ち上がり介助の実演の
 理解が深まり、確実に技術を習得できた。実演後、すぐに
 この技術で立ち上がり介助が行えた。

・介助者自身が身体的負担が低減したため安心して業務できる。
 手順を踏んだ介助動作が「無理のかかる介助」を予防できた。

・ご利用者に無理な介助からくる「痛み」が大幅に削減できた。

・「痛み」なく、そしてどれだけの介助が必要か、
 分析した上で移乗介助しているので過用・誤用・廃用の予防
 につながる。

・このご利用者は職員の対応を覚えているので、
 きつい対応をしている職員の顔を覚えている。
 そして、良い対応の職員も同様に覚えている。
「痛み」のない余裕を持った対応がご利用者の
「動きたくなる」気持ちを支えるのではないだろうか。

こういったことが見えてきました。

介護技術は単なる移乗介助のテクニックではないと言えるでしょう。
もっと生活全体を支えるものとして「介護技術」は存在するのでは
ないでしょうか。



補足:介助者がベッドに端座位で座りながら行う「立ち上がり介助」

 ベッドから車椅子での移乗介助。相撲のように「四つに組む」こと
に固執すると、本人の立ち上がる力を奪ってしまい痛みも伴います。

ただし、本人の運動能力にもよりますので、誰にでもできる介助方法
ではありません。
立ち上がりの補助さえすれば、立ち上がりを維持できる筋力がある。
そう動作評価ができた場合の介助方法です。
(立ち上がり時に膝・腰に負担をかけたくない状態の方は自立を促す
のでなく体力に見合った、その体力を維持できる介助が必要でしょう。)

まず、ご利用者をベッド脇まで端座位になるよう誘導します。

ベッドに端座位の状態のご利用者の横に座り、
L字柵・もしくは前側に準備した車椅子の手すりをご利用者に持って
もらい、前傾姿勢を作ります。そして足元も出来る限り引きます。

これでご利用者の臀部がちょっとだけ浮きます。浮かないときはもう
少し浅く座り直します。そうしてちょっとだけ浮いた臀部を支えなが
ら下から介助者が手を差し込んで“浮かせて支えます”。
ご利用者の立つ力が感じられるまでゆっくり臀部を支えるように上げます。

当然介助者は端座位からご利用者の後ろ側に寄り添う形に移動します。

まったく「無理に持ち上げる」動きはありません。

一連の動作はご利用者の力の入れ具合やタイミング、「動きのリズム」を
読みながら行ってみると非常にスムーズに動けることが実感出来ると思います。

*車椅子の位置は、ご利用者の動きやすさを見ながら位置決めしてください。
*車椅子のフットガードや手すりが可動式の車椅子の方が安全に移乗介助できます。


では今日はこれまで
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[ 2013/06/09 14:07 ] 介護技術 | TB(0) | CM(4)





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